冠雪ゴイフ

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By Eli Shiffrin, Brian Paskoff, and Carsten Haese

原文はこちら

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 これを書いている今現在、私は、2011年最初の大暴風雪の準備に大わらわです。数週間前、2010年最後の大暴風雪で凍り付いた道を何とかしたばかりだっていうのに。こんなときはルール質問に答えることで暖まるのが一番(でなければ、《命の川》で水浴びするのもいいかも......ね、ヴォーソスの皆さん!)。早速〈冠雪のロングアイランド〉をタップして得た{S}を手に、ルール質問に取りかかりましょう。

 ルールに関する質問は、cranial.insertion@gmail.com まで(英語で)送ってください。暖を取ると言っても、焚き付けにするようなことはありませんから!

 ところで、最新ルールのドキュメントに触れたいジャッジのみなさんに確認です。以前のドキュメントセンターはもう使われていないことはご存じですよね。今は、英語版のドキュメントは全て新しいルールページに集約されています。マジック総合ルール(の英語版)も読みやすいものがルールページにありますが、印刷しやすくはないですね。印刷しろだなんて、あなたのプリンターやトナーカートリッジが何か悪いことをしたというんですか?

訳注:日本語のルール文書がどこにあるかは、皆さんももうご存じの通り。http://mjmj.info/をご参照ください。


ロングアイランドの現況は
ちょうどこんな感じです。
この奇妙な巨大な顔は自然の雪だまりで
――まあ、どっちにせよ避けたいんです。

Q: 《象牙の仮面》があれば《稲妻》でプレインズウォーカーが焼かれなくなると聞きましたが、《魅力的な執政官》の能力で攻撃を防ぐことはできますか?

A: 相手のクリーチャーは《魅力的な執政官》を無視してプレインズウォーカーに突撃してくるでしょう。《魅力的な執政官》と《象牙の仮面》の違いは、火力呪文はあなたを対象にして、それからダメージがプレインズウォーカーに移し替えられるのに対し、攻撃は直接プレインズウォーカーを狙うものであってあなたを攻撃したダメージがプレインズウォーカーに移し替えられるのではないというところにあります。


Q: 相手のドロー・ステップの、相手が《ゴルガリの墓トロール》を発掘しようとする宣言に対応することは出来ますか?

A: 通常、プレイヤーにカードを引かせるものはスタックに積まれます。しかし、ドロー・ステップに1枚カードを引くことはこの例外です。《ゴルガリの墓トロール》を追放したければ、ドロー・ステップの前、アップキープの間にしなければなりません。ドロー・ステップに入ってしまったらもう手遅れです。対戦相手が「《ゴルガリの墓トロール》を発掘するよ」と言った時点、カードを引くイベントが起こるまではまだ発掘をしていません。置換効果に対応することはできませんから、カードを引かせる呪文や能力に対応するしかありません。


Q: ターン終了時に《記憶の壺》から手札を取り出した後、その手札からインスタントを使う機会はありますか?

A: もちろん! ターン終了ステップの開始時に、《記憶の壺》の遅延誘発型能力がスタックに積まれます。解決されて、全員の手札が元のものに戻りますが、それでターンが終わるわけではありません。ターンを終えるには、各プレイヤーが何もせずに優先権をパスする必要があります。各プレイヤーはターン順に優先権を得ます。


Q: ポータル三国志のカードを眺めていて、《勇者の勝利》のような、対戦相手のターンにのみ使えるソーサリーを見つけました。それらは今はどう扱われるんですか? 瞬速持ちのソーサリー? インスタント? それとも、ただのソーサリーですか?

A: ポータル三国志は異常なセットで、現代のテンプレートに合わせるために異常な訂正が加えられています。ポータル三国志にはインスタントはありませんでしたが、相手のターンにのみ使えるソーサリーがありました。入門セットとしての性質上、複雑なタイミング・ルールなしでインスタントの考え方を導入するために取られた方策でした。現在のルールでは、《予期の力線》でもない限り唱えることができないことになりますので、使えるようにインスタントに変更されています。


Q: 複数の《マイアの戦闘球》が攻撃して、それを8体のマイア・トークンが見送りました。この8体のマイアをタップしたら、《マイアの戦闘球》は全て+8/+0されて、それぞれ8点のダメージを防御プレイヤーに与えるんですか?

A: パワー8点を得てダメージ8点を与えます。ああ、合計でです。《マイアの戦闘球》が攻撃したとき、その能力がそれぞれ誘発し、あなたの好きな順番でスタックに積むことが出来ます。そして、1つ目が解決されたとき、好きな数のマイアをタップしてパワーを増強し、ダメージを与えさせることができます。そのあと2つめが解決されたときは、1つめのためにタップしたマイアは、何らかの方法でアンタップしていたのでない限りタップすることはできません。


Q: 相手の《槌のコス》を《熟考漂い》で攻撃し、そのあとそれを《深き刻の忍者》の忍術で変わり身の術にしました。《深き刻の忍者》が攻撃している相手は対戦相手ですか、それとも《槌のコス》ですか?

A: あなたの《深き刻の忍者》は《熟考漂い》が作り出した隙を利用して魔法のように中空を舞い、そして《槌のコス》への突撃を継ぎます。ニンジャは命令に従うものですが、我々プレインズウォーカーにも命令書があります。その書の名前は「総合ルール」で、今回の命令書はこれでした。

702.46c 忍術能力は、戦場に出ているいずれかのクリーチャーがブロックされていない(rule 509.1h 参照)ときにのみ起動できる。忍術を持つクリーチャーはブロックされていない状態で戦場に出、オーナーの手札に戻されたクリーチャーが攻撃したのと同じプレイヤーやプレインズウォーカーを攻撃していることになる。


Q: 《遥か見》は《神聖なる泉》のような基本でない土地を引いてくることができますが、それらをアンタップ状態で戦場に出すために2点のライフを支払うことはできますか?

A: ラヴニカの2色土地は通常タップ状態で戦場に出ます。そして「通常」というのがここでの問題です。《遥か見》は土地をタップ状態で戦場に出すものですから、2点のライフを支払っても元のままです。ラヴニカの2色土地は、あなたが2点のライフを支払わなければアンタップ状態で戦場に出ることはできず、あなたが2点のライフを支払わない限りタップ状態で戦場に出ます。大違いですね!



マジックのクリエイティブ・チームは、
この素晴らしい名前を
無駄遣いしたことで内紛を
起こしているに違いありません。
そりゃもう。

Q: ゲームの最初のうちに、相手が私のクリーチャーを《決断の手綱》で盗んでいました。今、今度は私が《決断の手綱》を引き、それで自分のクリーチャーを盗み返そうと思います。《決断の手綱》を宣言したら、彼はその対象を聞いてきました。彼の《決断の手綱》と私のクリーチャー、どちらを指定したらいいでしょう?

A: どちらでも! あなたが《決断の手綱》のコントロールを奪ったなら、そこに書かれている「あなた」はオーラのコントローラー、つまりあなたになります。間を飛ばして、直接クリーチャーにつけても構いません。そうした場合はあなたのコントロール変更効果のほうが新しいので、古い効果を上書きすることになります。どちらにせよ、あなたの《決断の手綱》が戦場を離れたら再びそのクリーチャーは相手のものになってしまいます。


Q: 対戦相手が《ソリン・マルコフ》の必殺技を私に使ってきて、その後で私が《精神隷属器》を出して自分のコントロールを得ようとしました。その場合、次の私のターンは誰がやるんですか?

A: 複数のプレイヤーが同じクリーチャーに《決断の手綱》をつけているときと同じように、ターンのコントロールを得る効果の中で最新のものが優先されます。つまり、その場合はあなたが自分のターンのコントロールを得ることになり、何もおかしなことは起こりません。


Q: 《決断の手綱》で盗んだパーマネントはアンタップするんですから、クリーチャーを盗んだらそのターンに攻撃できますか?

A: まさか! クリーチャーをアンタップしても速攻はつきません。速攻が付くなら、《決断の手綱》にそう書かれています。この質問は最近のFNMでよく聞かれるものです......ドラフトで青をやってる人が多いってことですね!


Q: 《あおり立て》をバイバックで唱えて、それを《余韻》でコピーしました。《余韻》と《あおり立て》の両方が手札に戻りますか?

A: 《余韻》は、その対象にした呪文のコピーになるわけではなく、単にスタック上にあるその呪文のコピーを作るだけです。そのコピーはバイバック・コストが支払われたということも含む《あおり立て》に関するすべてをコピーしますが、関係ありません。呪文のコピーが手札に戻ったあと、次に状況起因処理をチェックする時点でそのコピーは消滅してしまいます。


Q: 私が《法務官の手》をコントロールしている時に《媒介のアスプ》を唱えたら、相手に毒カウンターを載せられますか?

A: いいえ。《媒介のアスプ》は感染を持っておらず、それに感染を与えるという起動型能力を持っているだけです。そして、この能力を起動できるのは戦場にある間だけです。《法務官の手》が誘発するかどうかを見る時点では起動することはできません。ただし、後でこのファイレクシアのロボ蛇に感染を持たせた場合には強化されるので、まったくシナジーがないというわけではありません。


Q: マジックをプレイするのは本当に久しぶりです。《吠えたける鉱山》や《冬の宝珠》のような継続的能力を持つアーティファクトはタップしたら「スイッチが切れる」というのは今でもそうでしょうか?

A: カードによります。《吠えたける鉱山》や《冬の宝珠》はあなたの記憶通りに動きます。ですが、それはそうなるように訂正が出ているからです。当時、「継続型アーティファクト」がタップされたらその能力はスイッチが切れるものでした。《ぐるぐる》を使って相手の《冬の宝珠》をタップするというのは意味がある戦略で、だから《ぐるぐる》はよく使われました!(信じられないぐらい!)

 旧ミラディン・ブロックは、タップ状態のアーティファクトのスイッチが切れるというフレイバーを再現して、《ちらつき蛾の甕》や《起源室》、《三なる宝球》はそう働くようになっていますが、これはテキストにそう書かれているからです。一般論としては、アーティファクトをタップしても「スイッチが切れる」ことはなくなりました。


Q: 《リスティックの洞窟》の能力に、そのコントローラーがインスタントを唱えられるときにのみ起動できる、と書かれていますが、その起動に対応して《稲妻》を唱えられますか?

A: 《リスティックの洞窟》の能力は奇妙で強烈なものです、が、マナ能力です。スタックを用いないので、呪文を唱えたり能力を起動したりするための優先権は発生しません。ただし、さらに奇妙なことに、各プレイヤーは《リスティックの洞窟》のマナ出しを妨害するために自分が{1}を支払うタイミングでマナ能力を起動することができるのです。


Q: 《真髄の針》を《Mishra's Workshop》で唱えようとしたら、相手が《呪文貫き》で止めてきました。《Mishra's Workshop》から出して余っている2マナを《呪文貫き》の支払いに充てることはできますか?

A: 《呪文貫き》は呪文を唱えるためのコストを{2}増やすのではなく、「{2}を支払うか、あなたのクリーチャーでない呪文は打ち消される」という別の効果を生成します。《呪文貫き》の効果は、アーティファクト呪文を唱えることやアーティファクトの起動型能力を起動することの一部ではないので、《Mishra's Workshop》が生成したマナで《呪文貫き》を処理することはできません。


Q: 私のアップキープの間に、《陰謀団の先手ブレイズ》をそれ自身の能力で生贄に捧げ、《ミミックの大桶》に入れました。相手のアップキープの開始時に《ミミックの大桶》の能力を使って《陰謀団の先手ブレイズ》を出し、パーマネントを生贄に捧げさせることはできますか?

A: できません。《陰謀団の先手ブレイズ》の誘発型能力が誘発するには、その誘発するタイミング、つまりそのプレイヤーのアップキープの開始時に《陰謀団の先手ブレイズ》が戦場にいなければなりません。あなたのやりたいようなことをするには、あなたの終了ステップに《陰謀団の先手ブレイズ》のコピーを作ることになります。そうした場合、生贄に捧げられるのは次の終了ステップの開始時です。つまり、あなたのアップキープまでにはいなくなってくれます。



1枚コンボ――この能力はまず
自分を維持するためのもの。

Q: 《目覚ましヒバリ》で墓地にある《聖遺の騎士》を戻せますか? それとも《タルモゴイフ》のように墓地でも大きいですか?

A: 《目覚ましヒバリ》はいつだって《聖遺の騎士》を戻せます。《タルモゴイフ》は、いずれの領域にあっても働く特性定義能力を持っています。墓地にクリーチャー以外のカードがあれば、《目覚ましヒバリ》は《タルモゴイフ》を戻せません。《聖遺の騎士》の能力は特性定義能力ではなく普通の常在型能力なので、戦場にある間にしか働きません。


Q: 《風景の変容》で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》数枚を含む土地を出しました。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の能力がスタックにある間に、対戦相手が《謎めいた命令》を唱えて私の《虹色の前兆》を戻しました。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》は既に誘発しているので、ダメージは出ると行ったのですが、彼は《山》が足りなくなったからダメージは受けないと言います。どうなんですか?

A: 残念なことに、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》は「"if"節」を持つ誘発型能力です。「[誘発イベント]とき/たび/時に、[条件]場合、[効果]する/When/Whenever/At [誘発イベント], if [条件], [効果]」という書式で判断できます。"if"節は、誘発したときと解決するときの両方で条件を満たしていなければなりません。解決時に条件を満たしていなければ、能力は単にスタックから取り除かれ、何もしません。


Q: 《消耗の蒸気》は、反復時にクリーチャーをコントロールしていないプレイヤーを対象にすることはできますか? それとも、自分を対象にしなければならないんですか?

A: 《消耗の蒸気》が反復してくるのが判っているからクリーチャーを戦場に出さないのは一つの手ですが、それによって反復した呪文があなたに跳ね返ってくるわけではありません。《消耗の蒸気》の対象はプレイヤーで、そのプレイヤーが解決時にクリーチャーをコントロールしていなかったとしても、何も生け贄に捧げないというだけのことです。もちろん、反復は「唱えてもよい」なので、唱えないこともできます。


Q: 《磁石のゴーレム》をコントロールしていた時に、相手が《Force of Will》を代替コストで唱え、《磁石のゴーレム》による追加の{1}を支払いました。ここで私が《Mana Drain》したら、次のメイン・フェイズに得られるマナは何マナですか?

A: 《Mana Drain》は《対抗呪文》よりいいですね。コストが{1}{U}{U}であっても、《取り消し》よりはずっとマシです! まったく、アンフェアなカードですよね。

 あるオブジェクトを他のオブジェクトに変えてしまうコピー効果を除いては、オブジェクトの点数で見たマナ・コストが変わることはありません。《Force of Will》を通常のコストで唱えたか(手札に《Force of Will》があって5マナが立っていたら、できるということをいつも意識しておかないと忘れるようなことですが)、それともほとんどの人がするようにピッチしたかに関わらず、点数で見たマナ・コストは5です。


Q: 対戦相手が《変異種》を出してきましたが、青マナは1つしかありませんでした。私がそれに《稲妻》を打ちこむと、相手は対応して被覆能力を起動しました。私はそれに対応してさらに《稲妻》を打ち込みました。《変異種》は死にますか?

A: そりゃ死にますとも。クリーチャーに被覆を与える能力を起動することは、そのクリーチャーが被覆を得ることと同一ではありません。2つめの《稲妻》を唱えた時点で《変異種》の能力はまだスタックにあり、《変異種》は被覆を得ていません。《変異種》が死んだ後になって能力が解決されますが、すでに手遅れというものです。


Q: 《Leeches》以外で、毒カウンターを取り除く手段はありますか? 《吸血鬼の呪詛術士》や《時計回し》はどうですか?

A: 昔々の忘れられたカード《Leeches》以外には、あなたの血流に注ぎ込まれた毒を取り除く手段はありません。マーク・ローズウォーターを見ていれば、少なくとも近い将来にそういう手段が作られることもないことが判るでしょう。あなたはパーマネントではないので、《吸血鬼の呪詛術士》や《時計回し》で毒カウンターを動かすことはできません。


Q: ドラフト中に、ピックしたカードを見ることはできますか?

A: そのイベントのルール適用度によります。FNMや店舗で行なう一般の認定ドラフトなら、手にドラフトするパックのカードを持っていない限り見ることが出来ます。プロツアー予選のトップ8やプロツアーのドラフトなど、ルール適用度が競技やプロのイベントでは、パックとパックの間に与えられる短い時間でのみ自分のピックを確認することができます。何をドラフトしたかはしっかり覚えておく方が良いでしょう。


 うまくいけば、私はこの雪の山を片付けて、ミラディン包囲戦のプレリリースに参加できると思います。Carstenは来週ここにいますが、もしよければ、ショベルをひっつかんで向こうに戻りたいものです!

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